2007.09.16
上陸
上陸
携帯の振動が時刻を知らせ、狭い雑魚寝の二等船室で目が覚める。
霧雨の降る甲板に出るとすぐ近くに陸地が見えた。
霧雨の降る甲板に出るとすぐ近くに陸地が見えた。

舟はゆっくりと近づき、下船が始まる。
初めて降り立つ北海道の地。
辺りを見回すが早朝のせいか人は少ない。
車の人たちは先に下船しているのでヒッチする相手もおらず、近くのフェリーターミナルにて情報収集を行う。
目標のJR函館駅までは徒歩で約40分。
少しキツそうだが歩くしかないだろう。
函館駅は街の中心部にあり、ここならコインロッカーもあるはずだ。
ザックを担ぎ人通りの無い道を前へと進みだす。
北海道一周の第一歩だ。
しばらく歩くと首と肩がものすごく凝ってきた。
荷物の重さというよりも、いつもこれにやられる。
何度も休もうかと思ったが、休んだところでそんなすぐマシにならないのも分かっていた。
こういう時はたどり着くまでがんばるしかない。
背中に汗をかきつつやっと駅に到着。

なかなか立派な建物だ。
ロッカーにザックを預け、必要最低限の物だけ持ってまずは朝市へ。
朝メシを食べなくちゃ。

函館の朝市は海鮮丼が有名らしい。
そこかしこに看板が立ち、客引きの人たちがいる。
どこもだいたい同じような小綺麗な造りで、イクラやサーモンなどの丼で2000円前後、ウニ丼には3000円近くの値がついていた。
皆そろって丼が小振りなのがちょっと気になる。
一応ぐるっと回ってみたがあまりピンとくる店がない。
正直高いと思うし、(自分もそうなんだが)観光客ナイズされすぎている。
どうしようかと思っているところに一軒の店が目に入った。
他とは明らかに違う古びた外観。
そして入口で待つ数人の客。
聞いてみると意外にも有名店らしい。
相当色褪せているが、よく見るとたくさんの芸能人の写真が貼ってある。
芸能人てのがちょっと微妙だけど俺も並んでみることにした。
待つこと10分。
カウンター10名強の小さな店だが、年季の入ったおばぁちゃんたちが現役でそれが良い味を出している。
海鮮丼もあったんだけど、俺は焼き鮭とご飯大盛り、それに味噌汁を頼んだ。
前に置いてある漬け物数種類は食べ放題。
それを教えてくれた隣のおばちゃん、よく喋る人だと思っていたらなんと大阪出身。
ヒッチハイクの旅の話などで盛り上がり、仲良く話していたら店の人から親子と間違われた(笑)

駅前に戻り、次は市電に乗って温泉へ。














